先日、ベトナムで生活して早くも2年が経ちました。
7ヶ月の赤子を抱えてハノイに降り立ったのは2023年1月。
飛行機の中で爆泣きした息子を抱え、抜け殻になった身体を引きずりながら、やっとの思いでたどり着いたハノイ(写真)

東南アジアらしい常夏の青い空をイメージしていたのですが、冬のハノイの風物詩とも言える灰色の空を見て、
「………」
さらに心が不安になったのを覚えています。
当日の様子はこちらのブログ参照
ベトナム生活を始めてしばらくは、まめに発信していたブログも日々の忙しさに押されて放置気味に…(言い訳)
これではいかん!ということで、2年生活してみて感じたことをツラツラと書いていきます。
Uカーブよりも、キムのらせん状図だった
異文化への適応までの内面の変化を表すのに、よく用いられるUカーブやWカーブ。
ハネムーン期→カルチャーショック期→適応期→逆カルチャーショック期という波で表されますが、私の場合は少し違いました。詳しく知りたい方はこちらを参考に。

何を見てもワクワクする!というハネムーン期はなく、最初は交通量や大気汚染などカルチャーショックの方が大きく、その度合いがどんどん小さくなっていった感じです。
ちょうどネットで調べて出てきたキムのらせん状図の方が当てはまります。

異文化を受け入れるようになったのは、時間の経過とともに「慣れた」というのが大きいです。また、好きなお店や雑貨、交友関係を通して、こちらで「いいな」と思えることを増やしたことも要因です。
完全に現地に染まっているかと言われると、そうではなく、まだ慣れない部分もありますが、少しずつ受け入れているように思います。
心身の負担は軽く

慣れない海外で初めての育児。
ああ…文字にしただけでも震えます(笑)こんなの大変に決まってる…。
過去にメンタル面が原因で体調を大きく崩した経験があったので、ベトナムに行く前から「精神的にも身体的にも参らないようにする」と自分の中で誓いを立てていました。
やったことはベタですが、こんな感じ。
- 家事や育児はシッターさんにお願いする
- なるべく美味しいものを食べるようにする
- お気に入りの場所を見つける
- 癒しになるような動画を見る
- 身体的な調子を整える(ヨガやマッサージ)
慣れない生活に加えて、大気汚染のひどいハノイ。
渡航した当初は、慣れずに体調を崩しがちでした。たくさん出歩いて、ハノイを満喫するのもいいですが、無理せず自分のペースで過ごすのがおすすめです。
キャリアの悩みは一人で抱えない

退職や仕事を休職して海外に帯同する場合、特に悩むのがキャリアのこと。私も仕事をしていた生活から育児中心の生活になり戸惑うことが多々ありました。
一つやって良かったと思うことは、家族や友人以外の「第三の場所」を見つけることです。
私はコーチングやオンラインでの集まりを通して、同じ悩みを共有できる仲間を見つけることができました。仲間がいると心の支えにもなりますし、一歩先ゆく先輩の背中を見て「こんなふうになりたい!」と刺激を受けます。
SNSで検索すれば、駐妻や転妻(転勤が伴う旦那さんに帯同する妻のこと)が参加できるコミュニティもあるようです。
キャリアの悩みは周りに話しづらい…。そんなときには思い切って別の場所に飛び込むのもありだと思います。
せっかくベトナムにいるのだから…

「明日日本に帰ってください」と言われたら、どんなことを後悔しますか?
私の場合は「観光していないこと」「ベトナム語がまったく分からないこと」かなと思います。
当初はベトナムに行ったら、ベトナム語を勉強して話せるようになろう!観光地や有名レストランにもたくさん行きたい!ベトナム文化を味わい尽くしたい!と意気込んでいたんですが、実際には育児や目の前のことに追われて、なかなか行けず…。
ガイドブックに載っているような観光地は、「いつか行くだろう」と思って行かない…。
もう少しベトナム人と交流したいのに、ベトナム語がまったく分からない…。
ベトナムでも和食を食べて、日本のテレビを見て…と「日本っぽい」生活が送れます。ただ、もう少し海外生活をしている!という実感もほしいなと。(日本ぽさを完全になくすとそれはそれで苦しいので難しい)
今年はベトナムらしさをもっと生活の中に取り入れたいと思います。
今度は日本で生活できるか不安になる

渡航前はあんなに不安だったベトナム生活も、慣れてくると気楽に思えてきます。
タクシーやバイクで簡単に移動できるし、日本の食材も気軽に手に入る。
ベトナムの人は基本的に優しい。日本に比べるとラフな服装でいても誰も気にしない。
ベトナム語が分からないので、何を言われているのか分からない。あまり人のことが気にならなくなる(いいのか悪いのかはおいておいて…(笑))
となると、今度は日本で生活できるのか不安になってきます。
日本は便利で清潔だけど、細かいルールに縛られていたり、人の目が気になりますよね。
子供にも厳しい人が多いイメージ。
一旦気楽な環境に身を置くと、今度は日本が窮屈に思えてくる。不思議ですね。
百聞は一見にしかず

ベトナムの生活についてSNSやネットにたくさんの情報が溢れています。
ただ、ベトナム生活が自分に合うかどうかは、現地で生活してみないと分からないもの。
家族構成や仕事、同じハノイでも住んでいる地域によって必要な情報は変わってくるので、ネットで全部調べるのは難しいと思います。
あと受け入れられる衛生レベルも人によって違う。ローカルのお店に入れるという人もいれば、そうでない人もいます。
基本的な日本の調味料は手に入りますが、例えば成城石井などに並んでる拘りの調味料は手に入りにくい。オーガニックの野菜は売ってるけど、どこまで信じて受け入れるかは自分次第かと。
最初は大変だったけどベトナムを好きになって、離れたくないという人もいれば、大気汚染がひどくて早く日本に帰りたいという人もいます。(実際大気汚染は酷いです)
帯同や移住を迷っている方は、短期でもよいので現地に来て、現地を体験してから判断するのも良いかと思います。
という感じでツラツラ書いてきました。
長くなったので、その2はまた今度別の記事で書きます!
良ければ次回もよろしくお願いします!
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