こんにちは、きむらけ夫です。
かなり間が開きましたが、私がハノイに来て隔離生活を送っていたホテルについて紹介します。(今更だけど)
入国して4週間の隔離期間の前半2週間をこのホテルで過ごしました。
Lake Side Hotel
その名の通り、ジャンボー湖(Hồ Giảng Võ)のほとりにあります。
窓の外からは小ぶりな湖が見えています。視界が開けているので朝眺めると清々しいです。
部屋のベランダからの景色はこんな感じです。
滞在中のルール
部屋にはホテルの案内の紙が置いてあり、基本的な情報は全て記載されていました。
一点だけ、紙には書いていないけどホテルスタッフに告げられたのは「必要最低限の場合のみ部屋から出られる」ということです。
必要最低限とは、食事の受け渡し、ゴミ出し、タオル交換、ルームサービスのやりとり、です。
つまりほぼ部屋から出られませんでした。
細かいルールは以下の通りです。
食事
毎日以下の決まった時間に廊下のテーブルの上に置かれ、時間になるとけたたましいノックが鳴り響きます。
朝:8:00-8:30 am
昼:12:00-12:30 noon
夜:6:00-6:30 pm
おかげで強制的に規則正しい生活ができます(笑
食べ終わった容器は外のテーブルに置きます。
ご飯の受け取りと容器の返却時に一瞬だけ別の部屋の住人を見かけることもありました。
体温測定と報告
部屋には体温計が置いてあり、一日二回、朝と夕方に体温を報告する必要があります。
朝:8:00-8:30 am
夕:4:00-4:30 pm
フロントから電話がかかってくるので体温を報告します。
毎回そこまで体温の上下もなく安定していたので、数字の練習のつもりでベトナム語で答えていました。
おかげで、ba mươi sáo (36)だけ言えるようになりました!
ゴミ出し
部屋にはゴミ袋が20枚くらいあり、ゴミが溜まってきたら外のゴミ用の箱に入れます。
外に出す際は、必ず部屋の中にある消毒スプレーをするように言われていたので、毎回しっかり消毒をして廊下へ出していました。
10:00 amと8:30 pmに毎日回収されていました。
PCR検査
滞在二日目とホテルを出る日の2回、PCR検査を受ける必要があります。
唯一この二日だけ、部屋の外に数秒以上出られる機会でした。
廊下を出てエレベーター前に検査をしてくれる方が待機しており、鼻に刺してまた部屋に戻るだけ。
翌日Negativeの連絡を受けました。
その他
ルームサービスや洗濯物、その他の物のやり取りは全て廊下にあるテーブルの上で行います。
ホテルスタッフから直接手渡しとならないようにしていました。
使い終わったタオルなどは袋に入れて廊下に置きます。
ドア横に小さなゴミ箱のような箱があり、そこに入れろとのこと。
ストックは常にテーブルの上に置いてありました。
ホテルのサービス
隔離ホテルなのでホテルのサービスにはあまり期待はしていなかったのですが、通常のホテルと変わらないサービス内容でした。
アメニティ
以下、大体のアメニティ一覧です。ほぼ全てReplenishmentが可能です。
・バスタオル、フェイスタオル
・歯ブラシ、歯磨き粉
・髪留め
・石けん
・耳かき
・ボディーソープ、シャンプー
・くし
・トイレットペーパー 4個
・スリッパ 2つ
・ティッシュペーパー 2つ
・ペットボトルの水 23本
・コーヒー 袋で30杯分くらい
・紅茶 袋で30杯分くらい
・水(おそらく12Lタンク)
正直どのアメニティも2週間で使い切ってしまうということはありませんでしたので、過剰に使う理由がなければ補充がなくても十分な量でした。
コーヒー、紅茶、飲料水は有料とのことでしたがとても一人で消費できる量ではありませんでした。
利用できるサービス
上記アメニティの交換・補充依頼ができることに加え、利用できる無償有償の各種サービスがありました。
ウェルカムカップラーメン
部屋奥の小さなテーブルの上に置いてありました。
部屋に到着した日にスタッフから「お腹空いてるだろうからラーメンでも食べな」と言われ、お腹が空いていたので食べました。
日本の日清カップヌードルのシーフード味と同じかと思いましたが、微妙にこちらのほうが具材と麺の量が少なかったです。
具がいろいろ入っていない分味もあっさりめでした。
食事、飲み物のルームサービス
元々のルームサービスメニューも置いてありましたが、生魚系などの一部メニューは提供停止していました。
ホテルスタッフは隔離対策も同時に行っているため、メニュー縮小しているのでしょう。
提供時間も、昼11:00am-1:30pm、夜6:00pm-8:15pmと限られていました。
ホテル内のレストランAZUMAのメニューはこちら。
このメニュー表とは別にフルーツメニューも用意されていました。
結局フードメニューは一度も頼みませんでしたが、食事以外のお菓子などの甘いものがないため、耐えきれず飲み物は何度か頼みました。
飲み物はMinibarとして提供しているメニューですが、Minimartについては利用していないので、何を頼めるかはわかりません。(小さな売店があるとかないとか?)
なぜかビールだけは「一日二回まで、一回あたり三本までの注文です。」と言われました。
仕入れの問題なのか、泥酔を防ぐ目的があったのか、謎です。
飲み物のラストオーダーは9:00 pmまででした。
クリーニングサービス
自分で洗濯ができるように用意はしてきましたが、一回の洗える量と干す場所の問題で追いつかなくなり何度かルームサービスを利用しました。
部屋にある指定の袋に洗濯物を入れ、注文表と一緒に廊下のテーブルに置き、回収依頼の電話をします。
4:00 pmまでに出せば翌日8:30 pmまでには届けるよ、と電話口で言われるのですが、毎回その日の夜には届けてくれました。
生地が弱いTシャツは少し傷んでいるようなボソボソ感があり、結構強めの洗剤臭がします。
部屋着だったし気になるほどではなかったです。
ルームクリーンサービス
そういえば部屋の掃除はどうなるのだろう?と気にしていたのですが、案内の紙には特に書かれていませんでした。
頼みたい場合はどうすればいいか?受付に電話で聞いたところ、通常のサービスはやっていないけどどうしても必要であれば教えてください、有料で対応します。とのこと。
幸い気になるくらいの汚さにはならなかったため、特に利用はしませんでした。
ホテルからのサプライズ
隔離期間の9月は私の誕生月。
今年は寂しく一人で過ごすのか、、、と思っていました。
が!なんと!
ホテルのスタッフからケーキの差し入れがありました!!
パスポートか隔離のための宿泊者情報から誕生日であることを発見していただけたのでしょう!
隔離の対応で大変な時に気を利かせていただいて嬉しい気持ちと、少し申し訳ない気持ちになりながらケーキを食べました。
ほぼほぼ楽しみがない中でのサプライズ&デザートだったので、ものすごく嬉しかったです!
誰が発案して用意してくれたかわかりませんが、ホテルのスタッフの方々には感謝ですね。
精算
2週間後、ついに次のホテルへ移ることに。
宿泊費とホテルから出る食事の分は既に会社が支払っていたので、個人に請求された金額はクリーニング代と飲み物代の合計799,000VNDでした。
日本円でおよそ3,995円です。
クリーニング代がまあまあかかってましたね〜。
まとめじゃないまとめ
物理的に隔離される経験は人生の中でもなかなかないと思います。
留置所なんかとは比べものにならないですが、行動が制限されると本当にストレスが溜まるんだなということが実感できました。したくなかったけど。
たった2週間だし、長い人生の中ではほんの一瞬、あっという間だろうとたかを括っていましたが、1週間後くらいには部屋にいるのが結構しんどくてベランダで仕事したりしていました。
窓もない部屋もあるという噂を聞いていたので、そういった人に比べたらだいぶマシな環境だったのでしょう。
それでももう二度と経験したくないですね。
なんとか2週間の隔離を乗り切り、次のホテルでまた2週間を過ごすことになります。
次回は、後半2週間を過ごしたPing Hotel編。
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